K&K Farmの歴史

K&K Farmの歴史

支援や助け合いについての想い

門倉農園、小原農園は江戸川区の2軒の小松菜農家として、先代がそれぞれ神田市場(現太田市場)、築地市場(現豊洲市場)へ出荷し、高値取引されていました。二つの農園の次世代の担い手である門倉周史、小原英行もその後を継ぐ形で就農し、市場出荷を続けてきました。

今ある全ての農業技術の根底はそれぞれ、先代から受け継いだものです。

技術を習得しながら、 2010年あたりから農業の販売マーケットの多様化への対応、農業経営の更なる向上を意識し、ネット通販、高級マーケットへの営業販売、学校給食への参入を開始しました。
その後、門倉、小原両名で、農業経営を突き詰めて話をし、多くの意見や想いが合致したため、2017年に経営の一部を共同で始めることとなりました。

名前のないK&K Farmの始まりです。 

2020年3月、コロナにより、メインの販売先であった学校給食が全て3か月ストップしたことに対し、お互いの全てを使って協力して対応。
その時の経験とお互いの対応力の高さから、それまでより多くの面で共同経営することを決意し、K&K Farmを名乗り始めました。

今後、江戸川区の小松菜農家として力を合わせて、二人でなくては生み出せないものを作っていければと思っています。

支援や助け合いについての想い

支援や助け合いについての想い

今より10年以上前になりました、3.11の地震発生直後、多くの情報から事の重大さを痛感し自分に何か出来ることはないのか。例えば自分が中学生であれば答えも感じ方も違ったと思います。
当時、30代だった小松菜農家の僕はありきたりではありましたが、宮城、岩手、福島を中心に被災地に小松菜を送ることを決意しました。
それが意味のあることなのか、疑問がある中、何かしなくては居られないという気持ちを抱えて。

最初は小さな繋がりから、現地の多くの人との協力により、現地での農産物の必要性の移り変わりに対応しながら今日に至るまで、これからも小松菜を送り続けていきます。

支援や助け合いについての想い

また、K&K Farmのチームを組むきっかけにもなったコロナによる全国学校休校のときに、何か出来ないか?の自問自答に地元の飲食店の方々、地域と子供の架け橋になるような取り組みをするハギュット協会と連携をし、こども弁当の配布をしました。

ふと、気が付いたときに

小原 「俺たちって何も地元にしてないよね?」
門倉 「確かに」

と、何気ない会話から、江戸川区のフードバンクの方と巡り合うきっかけをいただき、 小松菜農家を続けていられる間は無期限で小松菜を提供しようと決意しました。
二人で毎月約120kg、年間で約1tと、さほど多い量ではありませんがフードバンクの方々の力を借りて、必要な人たちに届けていただいています。

今思うことは、この時代に生きる一人の農業者として、仕事以外にも何か人の役に立てることがある。
助け合いなどと大袈裟に言えるようなことは出来ていないと思いますが、無理なく小さな力で継続的に取り組むことは価値がありそれが自分たちの学びにもなる。
そう実感しています。

K&K Farm
小原英行 門倉周史